2018.12.1 - 30 金山ブラジルコーヒーでの展覧会
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この世界はとても広い。僕らはそれを宇宙と名付けた。名前を付けただけであって、まだ何も解らず、みんなが必死に謎を解こうともがいていたりいなかったり。高解像度の望遠鏡をのぞき込んだり、数式で宇宙を翻訳したりと、空のほうを向いている人ばかりが宇宙を知っているのではなく、うどん屋にだって宇宙の法則は働いているし、床屋だって言ってしまえば宇宙の研究者かもしれない。それは宇宙のことを意識するかしないかだけだ。想像力は誰にでもある。将来の不安やエッチなこと、ドラマの真犯人が翌週に持ち越されて1週間想像することもなのだけれど、たまにはありったけの情報と己の知識と先人の知恵を宇宙への想像力として使ってみたらどうだろうか。銀河系に漂う球体の上にいる自分はどれだけ不可視の宇宙のことを想像できるのかを。(素人考えの宇宙も宇宙であるし、専門家の考える宇宙も宇宙である。)宇宙の果てまで何万光年あっても物理的にはたどりつけないかもしれないけれど、イメージならいまここにある。その想像力は人類を強くするのだと思っている。仮に天災が起きたとしても。仮に新しいいのちが生まれたとしても。仮に世間を不安にさせる事件が起きたとしても。仮にテクノロジーが発達したとしても。乗り越えられる可能性が人類にはある。だから包み隠さずに、世間の柵にとらわれずに、見栄や権威に惑わされずに、人それぞれのエネルギーを地球に貢献させて日々暮らしていこうとアシタノムスープは宇宙のかけらを煮詰めながらこんなことを考えている。

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